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精神疾患に対する偏見・誤解

うつ病や統合失調症、発達障害、知的障害など精神疾患に対しての理解は、だいぶ深まっているように感じます。

しかし、障害年金請求の支援を行っていると、まだまだ偏見や誤解を感じることがあります。

受給要件を満たしたときにいらぬ心配をせずに申請、受給できるよう、偏見や誤解を無くす働きかけを行うことも、支援者の役割だと考えます。

目次

障害年金に対する「スティグマ」

 障害年金は、障害を負った人が生活を維持するために支給される年金です。しかし、精神疾患による障害年金の受給を躊躇する人は少なくありません。その理由の一つとして、障害年金に対する「スティグマ」が挙げられます。

 スティグマとは、特定の集団や個人に対して、偏見や差別的な評価を下すことです。精神疾患に対するスティグマとしては、以下のようなものが挙げられます。
精神疾患の人は、怠惰で責任感がない
精神疾患の人は、危険で近づきたくない
精神疾患の人は、仕事や社会生活ができない

 こうしたスティグマによって、精神疾患の人が障害年金を申請することに不安や抵抗感を感じることがあります。また、障害年金を受給していることが周囲に知られることを恐れ、受給を隠す人もいます。請求をためらっている間に、初診日から長い年月が経ち、初診証明を取得することができず、いざ申請しようと思ったときには障害年金が受給できないといったケースもあります。障害年金に対するスティグマは、精神疾患の人の社会参加を阻む大きな障壁なっています。障害年金に対するスティグマを解消するためには、以下のことが重要です。

精神疾患に対する正しい知識を広める
精神疾患の人の社会参加を支援する
障害年金を受給することに対する偏見や差別をなくす
 
 また、障害年金は基本的には、保険料を納めていることに対する「見返り」の給付でもあります。ですので年金保険料を納めていないと、申請できません。老齢年金は一定の年齢が来れば、当然の権利として請求します。障害により仕事や生活に困難が生じたとき、障害年金の受給も、当然の権利として主張しても良いのです。精神疾患の人が、障害年金を正当な権利として受けられるように、社会の理解と支援が必要です。

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