事例12 広汎性発達障害・ADHD・うつ病で障害基礎年金2級
目次
事例12 広汎性発達障害・ADHD・うつ病で障害基礎年金2級
受給事例の概要
・傷病名:広汎性発達障害・ADHD・うつ病
・年齢:30歳代
・就労状況:無職
・年金種類と年金額:障害基礎年金2級、約78万円
相談からご依頼まで
当職が加入している「NPO法人 障害年金支援ネットワーク」の無料電話相談からの依頼であた。
請求におけるポイント
(病歴・日常生活状況)
幼少期から落ち着きがなく、衝動的な言動が多く会話に集中できなかった。周囲となじめず関係性を作ることが難しかった。学生生活においてもうまくいかないことが多く、光に対して過敏性が強く、明るい照明や日中は著しく支障をきたしていた。
社会に出ても単純なミスが目立ち、周囲にはやる気がない・なめているのかなど誤解されることがおおかった。そのため仕事は長続きしなかった。自分では病気であるとは思わなかったので、医者にもかからず親の世話になりながら暮らしていた。
不眠がひどく、精神的にとてもつらくなり、初めて自分の状態に疑問を感じ、心療内科受診することを決断した。うつ病と診断され抑うつ剤など様々な薬物療法を試したが効果は乏しかった。
就労支援施設などで働こうとしたが、光に対する知覚過敏で昼間の仕事はできず、夜に働ける支援施設はないので、働きたくても働けない。
日中は通院以外の行動ができず、昼夜逆転の生活が続いている。そのため、日常生活や身の回りのことは、同居している母にほとんど頼っている。
夕方から夜にかけて電話で病歴・就労状況等を伺い、病歴・就労状況等申立書、日常生活自己申告書を作成して裁定請求を行った。
日常生活において困っていること、不便なことを当職と一緒に整理し、箇条書きに記載した文書を診断書作成依頼の際に主治医に渡して参考にしてもらいました。
結果
障害厚生年金2級(事後重症)
感想
光に対して過敏なため日中はほとんど家からでることができず、暗くなってから通える病院で治療を受けている状態であった。
当職とも会う機会を設けることができず、免許証と年金手帳で本人確認を行い、メールと郵送で手続きを行った。
様々な要因により外出できない方は多くおられると思います。そんなときにこそ専門家がお役に立つことができることを改めて感じた事例でした。
シェアする