事例5 慢性腎不全(人工透析)で障害基礎年金2級
目次
事例5 慢性腎不全(人工透析)で障害基礎年金2級
受給事例の概要
・傷病名:慢性腎不全
・年齢:30歳代
・就労状況:アルバイト
・年金種類と年金額:障害基礎年金2級、約78万円
相談からご依頼まで
高校生時の健康診断の尿検査で異常を指摘され慢性腎不全と診断される。
年金事務所で20歳前の初診日を証明するように言われたが、10年以上も前のことであり、年金事務所では具体的に何もアドバイスしてくれなかった。どうしてよいかわからず途方に暮れてしまい当事務所に相談の電話があった。
請求におけるポイント
依頼を受け高校時代の健康診断結果等を教育委員会に問い合わせたが保存されていなかった。
かかりつけの内科等を何軒か訪ねた結果、小児科に尿検査・血液検査の結果が残っていたので初診日を証明することができた。
結果
障害基礎年金2級(事後重症)
感想
人工透析はそれだけで障害年金の認定基準を満たしている。
しかし、慢性腎不全や糖尿病などの腎疾患は、徐々に長期間かけて悪化することがほとんどである。
障害年金の認定基準を満たした時点では、すでに初診日のカルテが破棄されていたり、廃院となっていることがよくある。
年金事務所の窓口で多くの相談者に対応しなければならないため、初診日を証明する具体的な方法を提示することは物理的に不可能である。
本事例はたまたま当事務所のホームページより相談上があり受給に至ったが、年金事務所で指示された初診証明を自分で行って却下になっている例はかなり多いと推察される。
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