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事例4 両網脈絡膜萎縮で障害基礎年金1級

目次

事例4 両網脈絡膜萎縮で障害基礎年金1級

 

受給事例の概要

・傷病名:両網脈絡膜萎縮
・年齢:40歳代
・就労状況:不就労
・年金種類と年金額:障害基礎年金1級、約98万円
 

相談からご依頼まで

初診日の証明に苦労した事例。
幼少時より視力が低く、成長するに従い症状は悪化。
40歳で両眼とも失明に近い状態になってしまったので、支援者が年金事務所に障害年金の相談に行くと、
先天性の病気なので20歳未満初診日の証明を取るようにいわれた。
子どもの頃のことなのでほとんど資料が残っておらず、途方に暮れてしまい、当事務所に相談に来られた。

請求におけるポイント

 3歳頃までには、両親の顔がはっきりわからない、段差がわからないなどの症状が出るようになったが、小さかったので正確な視力測定もできず病名も確定しなかった。
 子どものときの病院は廃院しており、中学・高校のときに診察を受けた病院にもカルテは残っていなかった。
 支援者に当時のことを伺うと、高校生のときに手術を受けており、その治療内容が記載されている領収書が残っていることが判明。その領収書を母の友人に書いていただいた第三者申立書に添付した。

結果

障害基礎年金1級(事後重症)

感想

 症状は確実に障害年金の認定基準を満たしているが、初診日を証明することが非常に困難な案件であった。
 今回の傷病だけなく、糖尿病など長期間かけて徐々に悪化する傷病の初診日を証明することはとても困難なことである。
 一般の方にはとても無理なことであり、このようなときこそ専門家である社労士がサポートするべきであると強く感じた。

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