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知ることから始めよう 「ひきこもり」とは



ひきこもりとは「様々な要因の結果として、仕事や学校に行かず、かつ家族以外の他者との交流をほとんどせずに、原則的には6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態のこと」をいいます。

家から全く出られない人もいれば、図書館やコンビニに行くなど、他者と関わらない形で外出している人もいます。

ひきこもりには様々な状態があります。

ひきこもりの状態にある人やその家族は、それぞれ異なる経緯や事情を抱えています。

生きづらさと孤立の中で日々葛藤していることでしょう。

ひきこもりを「自己責任」と断じてしまうのではなく、誰もが安心して過ごせる場所や、自分の役割を感じることのできる機会を得ることができるよう支援することが重要です。

そのためにも、まずはひきこもりについて理解することから始めましょう。

目次

ひきこもりの現状を知る

内閣府の「若者の生活に関する調査報告書2016」によると、15歳から39歳でひきこもり状態にある人は推計54万1千人であるとされています。
年齢別では10代が10.2%、20代が49%、30代が40.8%となっています。
ひきこもりとなった年齢は、14歳以下が12.2%、15歳から19歳が30.6%、20歳から24歳が34.7%、25歳から29歳が8.2%、30歳から34歳が4.1%、35歳から39歳が10.2%であり、20歳以上の割合が約6割となっています。

ひきこもりになったきっかけは
・不登校
・病気
・人間関係が上手くいかなかった
・受験に失敗した
・大学になじめなかった
・就職活動が上手くいかなかった
・職場になじめなかった
                 等です。

不安なこと

ひきこもりになった人が「不安なこと」として、次のようなことを挙げています。(複数回答)

・家族に申し訳ないと思うことが多い  69.4%
・生きているのが苦しいと感じることがある  44.9%
・絶望的な気分になることがよくある  42.9%
・つまらないことを繰り返し確かめてしまう  40.8%
・集団の中に溶け込めない  38.8%
・知り合いに会うことが不安になる  36.7%
・他人がどう思っているのかとても不安  36.7%
・人に会うのが怖いと感じる  37.7%

その他には
・死んでしまいたいと思うことがある
・壁を蹴ったり叩いたりしてしまう
・大声をあげて怒鳴り散らすことがある
・自分の身体が清潔か常に気になる
・食器などを投げて壊すことがある
・何らかの薬を飲まずにはいられない
・家族を殴ったり蹴ったりしてしまう
・リストカットなどの自傷行為をしてしまう
・アルコールを飲まずにいられない
  などがあげられます。

ひきこもりにともなう行動や状態

ひきこもっている人の多くは、自分を責め、現状へ焦りや強い自己否定感を持っています。
このような気持ちや感情から、様々な行動や精神状態の悪化が見られる場合もあります。

・昼夜逆転、不眠
・抑うつ状態
・家庭内暴力(攻撃的、支配的な言動を含む)
・退行(幼児的なふるまい、依存的態度)
・対人恐怖(関わるのが怖い、視線が気になる)
・強迫行動(手や体を過度に洗う、特定のものに強くこだわる) などです。

ひきこもりの要因

学校や職場でのトラブルなど、ひきこもるきっかけがはっきりしていることもあれば、家族や本人もきっかけや原因が良くわからないという場合もあります。
また、ひきこもる原因は1つだけでなく、下記のような様々な要因が影響しあった結果ひきこもりが起こってしまうとも考えられます。

要因として
・生物学的要因
  精神疾患や生まれ持っての発達の特性など
・心理的要因
  不安、怯え、自分への落胆、とらわれ、希望が持てないなど
・社会的要因
  家族や学校、職場との関係、文化や社会の影響など

ひきこもりの背景は多様であり、原因や対策を一様に決めることはできません。
ひきこもりの状態にある本人、家族から丁寧に話を聞き、どこにその要因があるのか適切に把握し、支援策を考える必要があります。
しかし、ひきこもりの人は他人との接触を避けるため、周囲がそれらを把握し、理解するまで時間がかかります。
無理に本人を動かそうとして命令や説教をしても、それは本人が動き出す力とはなりません。
反って、自責感を強めたり怒りを引き出したりします。
そうならないためにも、家族や周囲の人たちが自身の不安や焦燥感などの気持ちを整理することが重要であり、
継続的に相談機関を利用することが必要です。

回復のゴール

ひきこもりからの回復とは、社会の中に自分にあった居場所と役割を見出すことです。
社会での役割とは、就職や就学だけではありません。
地域での趣味のサークルやボランティア活動、福祉制度を利用した就労なども、社会の中で役割を果たす場の一つです。
本人にあった社会参加はどのような形なのか、どのような社会資源が利用できるのかを相談機関を利用して、考えましょう。

                  (出典 兵庫県精神保健福祉センター ひきこもりを理解するために)

ひきこもりのための経済的支援

ひきこもりの原因が病気やケガ、あるいは精神疾患など傷病が原因である場合の経済的支援として、障害年金があります。傷病の状態や、生活状況の困難さなど、要件に該当すれば請求できます。
障害年金を受給することにより、経済的負担が軽減され、自分にあった働き方を選択することもできます。
本人だけでなく、家族の方の負担を軽減することもできます。不安に感じることや疑問があれば、ご相談ください。

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