診断書の重要項目「日常生活能力」

目次
- ○ 「日常生活能力」とは
- ○ 医師により判断基準が異なる
- ○ 診断書依頼の留意点
「日常生活能力」とは
障害年金の審査に関わる医師の診断書の裏面に、
「日常生活能力の判定」と「日常生活能力の程度」という重要項目があります。
これらの項目はチェック式で評価されますので、医師によって判断が異なることがあります。
項目は以下のとおりです。
①適切な食事
②身辺の清潔維持
③金銭管理と買い物
④通院と服薬
⑤他人との意思伝達および対人関係
⑥身辺の安全維持及び危機対応
⑦社会性
医師により判断基準が異なる
7項目のチェックに関して、「単身で生活するとしたら可能かどうかで判断してください」
という医師に向けた注意書きがあります。
これは家族等の援助が日常的に行われていても、
「援助なしで一人暮らしをしたらどうなのか」という意味を持ちます。
しかし、このように判断されないことが多くあります。
例えば「適切な食事」について「できる」という内容は
栄養のバランスを考えて、適切な量を適切な時間に取ることができるか、ということです。
しかし自ら買い物に行き、調理し食事をとり食器の片付けまでできて
「できる」と判断する医師もいれば、
カップ麺や菓子パンばかり食べていても「できる」と判断する医師もいます。
「金銭管理と買い物」についても、自分で買い物に行き、
値段と懐具合を考えてやりくりできるということで「できる」と判断をする医師と
やりくりなど考えずに、ただ単にモノが買えるというだけで「できる」と判断する医師もいます。
診断書依頼の留意点
どちらの例においても、両者の能力は全く異なります。
「医師により判断の基準が異なる」ということは、審査結果も異なってくる可能性があります。
このことを踏まえて医師に診断書の作成を依頼する際に
日常生活や仕事についての困りごと、辛いこと、心の状態をできるだけ具体的に
メモなどに箇条書きにして医師に渡すと、伝わりやすくなります。
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